日本語のドレスコード

春なので一晩中、起きている。

春先に生まれたぼくはやっぱりこの季節が一年で一番好きなようで、ようやく春一番も吹き、夜もずいぶんあたたかくなって、これはいよいよもってたまらない。近所の梅の木が咲いていた。

なんてうわついていたら昨晩の地震だ。西日本のみなさん、ご無事でしょうか。
揺れの大きかった地域の人、メールをくれてありがとう。心配です。ぼくらによい春が訪れますよーに!

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ドレスコーズは近頃、またぞろスタジオにこもりっきりだ。素晴らしい新曲のアイデアが、いくつか。
そして、しばらくぶりのステージにむけてのリハーサル。
調子はすこぶるいい。はやくきみに会いたい、とぼくらは思っている。丸山はひげが伸びっぱなしだ。

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さて、ぼくの過去の作品集がいよいよ発売週を迎える。
それも揃ってふたつが同時に、だ。

『MARIES MANIA』の完成品が今朝やっと届いたので、スタジオにそのまま持っていって、3人に一枚ずつ手渡した。
その時は恥ずかしくって「あのー… つまらないものですがよければお納めください。」とかなんとか言ってしまったが、つまらなくはない。彼らに会う前の、これはぼくのすべてだ。

治雄がしげしげとジャケットの裏をながめながら「…曲、いっぱい作ったねえ」と言った。丸山はベイビー・モートンが入ってないぞと不満を言った。
スガさんは、ぼくとスガさんにしかわかんないジョークを言った。

昨晩はヒロTに会った。あたらしいヘアスタイルはなかなかいい。
越川和磨は今テキサスにいて、得意の隠し撮り写メを送ってくる。
富士山富士夫に作ってあげたTシャツが、ヴィレッジヴァンガードに置かれるそうだ。

まあ、なんというか、これはアレだ。

ぼくらみんなに、幸せな春が訪れますように、だ!


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単行本『少年ジャンク』は、表紙の加工や色の出具合に校了ギリギリまでこだわったせいで、見本が届くのは発売日の前日だそうだ。デザイナーとしては、思い残すことはない。

なんと発売の翌週にはサイン会まで決まってしまった。
CDのサイン会なんていまだにムズがゆいものだが、それが著作となるとかゆくない、フシギ!

あと書籍では『ロックンロールが降ってきた日2』も発売になっている。
これは、ミュージシャンが音楽との出会いを語ったインタビューをまとめたシリーズ本で、吉井さんやマーヤさん、ピーズのはるさんにTOSHI-LOWさん、そして早川義夫さんといったぼくの子供の頃のアイドルたちと並んで収まってしまった。

このとおり、ロックンロールはきみの夢を確実に叶えるだろう。という証拠なのだ、この本は。


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で、過去の作品集の同時発売を記念して、ひとりで小さく盛り上がることにした。
明日、新宿紅布のイベントでDJをします。

このイベントは毛皮のマリーズがインディー・デビューもする前(つまり10年近く前!)によく出してもらっていたパーティで、ひまわり女史という方がひとりでずっと続けてきたもの。
この日の出演バンドも昔何度もお世話になった先輩方ばかりで、ひさしぶりに後輩面で甘えてこようと思う。わーい!

これからひと眠りして、じっくりレコードを選ぶ。
きみは紙にリクエストなんか書いて、渡してくれたらうれしい。

2014年03月15日 5時8分

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