ルー・リードが死んだ。
日曜の朝に。
ぼくは彼から多大な影響を受けていて、昔のレパートリーには、彼を題材にした “ルー” という曲があったし、彼の作風を真似て書いた曲もいくつもある(“チャーチにて”、“ラスト・ワルツ”、“スタッガー・リーを撃て” なんかがそうだ)。
そしてぼくらは、彼が《あの子はどんなドレスを着ればいい? 明日からの、すべてのパーティのために》と歌う“All Tomorrow's Parties” をステージに上がる前には必ず流している。
もしも、まだきみが彼の音楽を聴いたことがないなら、どうか今日は彼の遺した“Perfect Day” という曲を聴いてほしい。
さようならありがとルー、名古屋に向かう新幹線から。
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目に見えないものだけで それもトランク一個分で
丘の上のちいさな部屋に住む
窓の外には海辺や 花が見えるワケでもなくて
ただただ 色のない壁が続く
時計はもうすぐ 円じゃなく線にかわる
そしてぼくはルー・リードを歌う
目を開けたまま見る夢 幼いきみが産んだぼくは
前の世界にルー・リードを歌う
《ルー》(2005年)