日本語のドレスコード

新年に思う。

しん。と静かに、新年は訪れた。

正月、というくらいだから日本人の正月の過ごし方にはちゃんと正解があって、それはやはりある程度「退屈する」ことだと思う。
「あーなんかもう正月にも飽きたなー。」なんてブーたれてるキミはぴんぽーん、正解なのだ。

正月に刺激なんていらない。創作意欲なんて決して起こしてはいけない。
退屈なテレビを観ながらくっちゃくっちゃと味のないモチをひたすら噛んで、誰かに会えば「あけましてうんぬん」と退屈な挨拶をかわし、あとは飽きるまで眠る。

これこそ正しいお正月なのだ。

そういう意味で、ぼくのこの三が日の過ごし方を自己採点するならば、まあ85点はカタい。もうなーーーーーんにもしなかった。
まあ実際のところ「正」という字は「一度止まる」と書くワケで、一旦休んで自らを正す、と。
どうです!この立派な心がけ、ただ堕落してるワケではないのです!

と、なんだかTVブロスの連載みたいな文体になってしまったが、それも退屈のせいだろう。気力がありあまってるんですね。

先日は初詣に行った。
屋台がとてもにぎやかで、牛串と焼鳥とタコ焼とお好み焼きをもぐもぐやりながら境内でひとり、ふと考えた。


あ。なにかが終わって、なにかが始まった。

というようなことを。


その「終わり」の予兆をもたらしたのはおそらく、年末に舞い込んだ大きな作業だ。
…いや、もしかしたら“ゴッホ”のレコーディング中にはもう始まっていたのかもしれない。

そして幕張のCDJと渋谷のカウントダウンの2つのステージを経て、予感はいよいよ確信に変わろうとしている。


ぼくらは今年、ロックンロールを殺す!


こうして、縁起でもない新年の抱負を立ててぼくは神社をあとにしたワケだ。



きっと次は問題作だよ

ドレスコーズがさらに化けるところ、見せるよ!



 

2014年01月05日 2時18分

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