日本語のドレスコード

福岡での素晴らしい出来事、他。

バタバタとした数日間。

水曜は6時に起床、羽田へ。
キャンペーン初日である。

心配されていた台風の影響も受けず、ぼくを乗せたJAL309便はヒジョーに丁寧なランディングで福岡空港に到着。
しかし前日のMV撮影の疲れか、ぼくもマネージャーの庄司くんもまだ寝ぼけたまま。福岡市内は蒸し暑い。

RKBでインタビュー後、昼食。
ご当地グルメより、美味しいアイスコーヒー飲みたいね。と喫茶店へ。いわゆるひとつのチルアウト。

ようやく目も覚めたところでcrossfmへ。DJの栗善(くりぜん)さんは、ぼくのよき友人でもある。たったふた月ぶりの、和やかなインタビュー。

販売促進行脚だったキャンペーンはいつからか、好きな人に会いにゆく旅になっている。会わないあいだに書いたいくつかの歌を手土産に、というワケだ。

つまり、今やぼくには日本中に友人がいて、彼らから新しいレコードの感想を直接聞くことが、ぼくの仕事の幸せのひとつなのだ。

そのままLOVE FM、エフエム福岡、少しまんだらけをのぞいて、またRKBへ。
館内で、同じくキャンペーンにいらしていた吉井和哉先生と会う。

20時からUstream。お相手はRKBディレクターの寺井到さん。
最初は「カメラの反対側から、映らないように進行だけするから」とおっしゃっていたが、無理を言って一緒に出演いただいた。

これは本編でも話したことだが、前回のキャンペーンで、寺井さんはぼくの顔を見るなり「ドレスコーズを組んだ意味って、なに?」とおっしゃった。
ここには書かないが、もうちょっと辛辣な言葉もいただいた。

それが8月の7日のことである。

ぼくは帰京後すぐに“ゴッホ”を書き上げ、すでに完成していたアルバムにさらにこれを加えた。

つまり、寺井さんの言葉がなければこのアルバムは当初の予定通り10月23日に発売され、そして“ゴッホ”は収録されていなかったことになる。

どうしてぼくがそこまでこの寺井到という人を信用しているかというと、それは彼が作品を「宣伝」ではなく「批評」してくれる、数少ない音楽関係者だからだ。

そして「…これは、素晴らしいアルバムです」という寺井さんの賛辞からスタートした今回のUstreamは2時間にわたる長いものとなった。
おそらく『バンド・デシネ』に関する、もっとも重要なインタビューのひとつになったハズだ。

番組終了後、ご当地グルメの水炊きとごまかんぱち。もちろん寺井さんと。

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翌日取材、タワレコ訪問を終えて帰京。
渋谷で知人に会う。ビールとワイン。

今日は昼すぎに起きて、たまっていた仕事をいくつか。
明日の仕事で使うレコードを45枚セレクト、チェックしているうちに聴き込んでしまい、今。

ひさしぶりにたくさんの名盤を聴いた。感動おさまらず。
これからここでも少しずつ紹介していこうと思う。


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福岡空港内の看板。
めんたいロック的である。


 

2013年10月12日 1時44分

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